
ラブラドールレトリバーの外見、内面の特徴!飼い方のコツなどを徹底解説!
目次
ラブラドールレトリバーは、日本では盲導犬などのイメージが強いですが、もともとは狩猟犬として活躍していた犬種です。
レトリバーというのは、『獲物を回収する』という意味です。
そのため、陸上だけではなく、水中でも活躍できるという一面があります。
水を怖がることがあまりないので、シャンプーなどは他の犬種に比べると楽かもしれません。
また、とても賢い犬種なので、盲導犬だけでなく、介助犬、聴導犬、災害救助犬、麻薬探知犬などで採用され、様々な場面で我々人間の生活を支えてくれています。
また、原産国のイギリスをはじめ、ヨーロッパ、アメリカなど、世界中で飼育頭数がトップクラスの人気犬種です。
日本では、マンションに住まれている方が多いので、大型犬より小型犬のほうがメジャーですが、非常に飼育しやすい犬種ですので、大型犬の中ではトップクラスの人気があります。
今回はそんな世界中で人気を誇るラブラドールレトリバーの外見的・内面的特徴から飼い方のコツまでを徹底解説していきます。
ラブラドールレトリバーの外見の特徴
もともとは水中でも活動していた狩猟犬ですので、体つきもそのなごりがあります。
カワウソの尻尾に似た『オッターテイル』や獲物を傷付けずにハンターの元へ持ち帰るための『ソフトマウス』が特に特徴的です。
また、高い心肺機能を作るために胸が広く、肋骨は幅が広く、打ち落とした水鳥や狩り用の綱を加えるための長いマズルを備えています。
基本的にはがっしりとした体格ですが、ワーニングタイプと呼ばれる体型のラブラドールレトリバーはややスリムです。
体高はオスは56cm前後、メスは54cm前後。
平均体重は30kgくらいです。
被毛は硬めのオーバーコート、柔らかいアンダーコートを待ち合わせたダブルコートです。
カラーのレパートリーは、黒、イエロー、チョコレートの3色です。
実は、もともとラブラドールレトリバーの毛色は黒色のみでしたが、イギリスでカーリーコーテッドレトリバー、フラットコーテッドレトリバーなどの狩猟犬と交配させられていた過程で、複数のカラーが生まれました。
『メダル』と呼ばれる、胸に小さなホワイトの班がある場合もあります。
ラブラドールレトリバーの平均寿命は10年〜15年です。

ラブラドールレトリバーの性格の特徴
ラブラドールレトリバー1880年頃までは、狩猟犬として活躍していたことから、頑固で気性の荒い性格だったと伝えられていますが、イギリスで品種改良を行い、今では人にも他の動物にも攻撃性が皆無といわれるほど穏やかな性格になったようです。
ラブラドールレトリバーは大きく迫力がある姿とは裏腹に、明るく友好的な、社交性があるので『レトリバー気質』などと言われることがあるほどです。
また、飼い主さんにも従順で忠誠心も持ち合わせています。
もちろん犬らしく、やんちゃな一面もありますし、身体も大きく、力も強いのでしっかりとしたしつけが必要です。

ラブラドールレトリバーの飼育のポイント
散歩
元々狩猟犬だったラブラドールレトリバーは、運動が大好きですので毎日の散歩が必要です。
朝、晩の1日2回、1回の散歩に30分〜60分ほど時間をかけてあげると良いでしょう。
散歩を怠るとストレスが溜まり、問題行動を起こしたり、肥満の原因になります。
また、子犬の頃は社会性を身につけるために散歩は大切な役割を持ちます。
混合ワクチン摂取が終わるまでに散歩をするとウイルスや細菌の感染リスクがありますので、まずはだっこ散歩などで外の世界を見せてあげることをおすすめします。
遊び方
ラブラドールレトリバーは生粋のワーキングドッグなので、本能的な作業意欲を満たしてあげることが愛犬との絆を築くコツです。
一説によると、ゴールデンレトリバーに比べて、ラブラドールレトリバーは5倍〜10倍ほど作業欲求があるようです。
つまり、日々のトレーニングや本能を満たすためのボール遊びなどが大好きということですね。
ブラッシング
ダブルコートのラブラドールレトリバーは、換毛期にはかなりの量の抜け毛が出ます。
そのため日々のブラッシングが効果的です。
愛犬とのコミュニケーションの一環でブラッシングを通してスキンシップをとってあげてください。

ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気
慢性肝炎
慢性肝炎は、肝細胞の壊死と炎症が起こり、肝硬変へと進行していく疾患です。
初期症状はほとんどありませんが、進行してくると、肝臓の機能に支障をきたし始め、食欲が無くなる、元気が無くなる、黄疸が出る、お腹に水が溜まる、などの症状が出てきます。
最悪の場合、死に至る可能性もあるので、定期診断を欠かさずに、早期発見できるようにしましょう。

まとめ
ラブラドールレトリバーは大型犬の中でも人間と共存しやすい魅力的な犬種です。
なかなか大型犬OKのマンションなども少なく、日本では飼える環境は限定されますが、もし条件が合いそうで「大型犬と一緒に暮らしたい」と考えている方にはおすすめの犬種です。
わんちゃんとのハッピーライフの参考になれば幸いです。