【トイレ、コマンド、無駄吠え、散歩】「犬のしつけ」を完全網羅!
目次

犬を飼うなら必須のしつけ。
体力的にも時間的にも飼い主さんも大変ですが、正しくトレーニングできていないといつまでもできるようになりません。
今回は、しつけの基本ともいえる「トイレトレーニング」「コマンドトレーニング」「要求吠え」「散歩」を徹底解説します!
これを読めば、今までうまくいかなかったトレーニングがマスターできるかもしれません!
トイレトレーニング
室内飼いの場合、トイレトレーニングが済んでないと家中が汚れてしまいますよね。
愛犬に気持ちよく暮らしてもらうためにもトイレトレーニングは必須です。
トイレの場所を教えてあげる
犬には本来、決まった場所でトイレをするという習慣がありません。
そのため、トイレの場所は飼い主さんが教えてあげる必要があります。
トイレを設置する場所を考える
犬は元々綺麗好きな動物です。
自分の体や生活スペースが汚れないように排泄しようとするので、寝床や自分のパーソナルスペースの近くだと中々トイレを覚えてくれないことがあります。
また、愛犬が落ち着いて排泄できるようにトイレを設置する時は、人の出入りが少なく、物音があまりしないような場所にしましょう。
「トイレをしたい」というサインに気付く
犬はトイレをしたくなると、床の臭いを嗅いだり、くるくると回りだしたりします。
そんな行動を始めたら、トイレへ誘導してあげてください。
詳しくは「【子犬のトイレトレーニングまとめ】コツ・大切な5つのポイント・必要な物・やり方・失敗の原因と対策を徹底解説!」をどうぞコマンドトレーニング
「おすわり」「まて」「おて」「ふせ」などのコマンドで従うようにコマンドトレーニングをしましょう。
コマンドを教える意味
愛犬にコマンドを覚えさせるもっとも大切な意味は『愛犬を危険から守る』というものです。
例えば、外で愛犬の散歩をしている時、犬が急に飛び出したりしたら車に惹かれてしまうかもしれません。
また、誰の命令も聞けない状態で、ドッグランなどに行くと、そこで他の犬や人とトラブルになる可能性もあります。
つまり、コマンドを教えることによって不慮の事故を防いだり、他の犬や人に迷惑をかけないようにすることができるのです。
使うコマンドを統一する
コマンドを教える上で大切なのは、飼い主さんや家族を含めて、『コマンドを使う人が使うコマンドを統一する』ということです。
犬は音で記憶するので、『おすわり』と『シット』など、使う言語は日本語や英語、どちらでも構いませんが、使うコマンド自体が違うと愛犬が混乱して指示を覚えてくれません。
教える順番を決め、徐々に教える
コマンドを教える時は、順番をつけましょう。
『ふせ』を教える時に『おすわり』ができていないとやりにくいですよね。
このように、教えるコマンドに順番を付けて、愛犬が混乱しないように徐々に教えていきましょう。
犬の集中力は長く続かないので、トレーニングが長時間にならないように注意してあげてください。
具体的なコマンドの種類とトレーニング方法は「しつけの基本【おすわり・まて・ふせ】コマンドトレーニングを徹底解説!」をどうぞ
要求吠えを止めさせる
近隣の方に迷惑をかけないため、愛犬がわがままに育つのを防ぐためにも「要求吠え」は止めさせないといけません。
愛犬がおねだりしてきた時に、ついつい甘やかしたりしていませんか?それがエスカレートすると問題行動に繋がる恐れがあります。
おねだりをする時に、犬は人間の言葉の代わりに「要求吠え」をします。
要求吠えを覚えるメカニズム
例えば、愛犬がおやつが欲しい時に要求吠えをしたとします。
飼い主さんは「鳴き声がうるさいから」とおやつを与えて大人しくさせようとします。
こうなると、頭の良い愛犬は「吠えたらおやつをもらえる」と学習していまいます。
これが要求吠えが癖になるメカニズムです。
これを繰り返すことにより、要求吠えがエスカレートしていくのです。
要求吠えのしつけ方
もし、愛犬が何かして欲しい時に要求吠えをしてきても、無視をしましょう。
鳴き声はうるさいですし、愛犬を無視することは飼い主さんにとって心苦しいことですが、ここは心を鬼にして、とことん無視しましょう。
要求吠えの対策は「吠えても無駄だ」と覚えさせることなのです。
愛犬にとってもストレスが大きくなるので、要求吠えは完全に癖になる前の子犬の頃からしつけをしましょう。
詳しくは「【問題行動】を直す!『要求吠え』に対する対策を徹底解説!」をどうぞ散歩のトレーニング
お散歩は愛犬の健康のためにもいいことですが、安全な家の中と違って、外には危険がいっぱいあります。
お散歩中に、近くを歩いている人や犬とトラブルにならないため、愛犬が事故に巻き込まれないために、お散歩にもトレーニングは必要です。
脱水症状を起こさないように
犬は暑くなると口を開けて温度調節をしますが、夏場など気温も湿度も高い時は熱を逃しきれません。
愛犬が脱水症状に陥らいないために、散歩中に休憩を取ったり、水を飲ませてあげてください。
蚊やノミダニなどの外敵
お散歩する時は、蚊やノミダニ、寄生虫などに気をつけましょう。
- 蚊に刺される→フィラリアの危険性
- ノミダニに噛まれる→皮膚疾患の危険性
- 拾い食い→寄生虫やウイルスの危険性
- 有毒な植物→中毒症状の危険性
このように、外には危険がいっぱいありますので、飼い主さんが注意してあげるようにしましょう。
詳しくは「犬の散歩を安全に!色々な危険から愛犬を守ろう!」をどうぞしつけはどれくらいかかるの?

しつけがどれくらいで完了するかは、犬種や犬の性格や環境にもよります。
ですが、大まかな目安としては1ヶ月ほどにしつけが終わるようにしましょう。
1ヶ月しっかりトレーニングしても、しつけが完了しない場合は、何かクセがついている可能性もあるので、ドッグトレーナーなどの専門家に相談するのも良いかもしれません。
しつけに時間がかかるのは、飼い主さんにとっても愛犬にとってもストレスですが、根気よく継続するようにしてくださいね。
なぜ、しつけがうまくいかないか
しつけがうまくいかない原因は
- 覚えるほど回数をこなしていない
- 間違ったやり方をしている
- 覚えづらい原因がある
この辺りだと思います。
様々な本やインターネット上の情報で「しつけ方」の説明はたくさんありますが、しつけにおいて大切なのは、飼い主さんと愛犬の関係や環境です。
性格や犬種によるところもあるので、時には、情報が愛犬に対して適切でない場合もあるでしょう。
しかし、しつけの基本は「何度も繰り返す」「できたらひたすら褒める」です。
これをしっかりやれば次第に覚えてくれます。
失敗した時に必要以上に怒ったりすると、愛犬は恐怖や混乱から「何を怒られたかわからない」状態になり、トレーニングの妨げになるので、注意してください。
しつけがうまくいかないのは飼い主さんの責任
何度トレーニングしてもうまくいかなかったら「ウチの子は頭が悪いのかしら?」と考えてしまう飼い主さんもいると思いますが、そうとばかりはいえません。
もちろん犬によって個体差はありますが、基本的なしつけはどんな犬でも覚えてくれるでしょう。
日頃から愛犬と信頼関係を作りながら、正しいやり方でトレーニングをすればきっとできるようになります。
犬を迎えることを決めたのは飼い主さんなのですから、しつけがうまくいかないのも飼い主さんの責任です。
気長に、コツコツとトレーニングを続けるようにしてください。
まとめ
犬は非常に素直です。
「楽しいことがある」と思うと何度も同じことをしますし、「嫌なことがある」と思うと同じことはしなくなります。
犬はちゃんと理解し、学習できる動物なので、この性質を理解してしつけをしてあげましょう。
しっかりしつけを済ませると、飼い主さんも愛犬も非常に暮らしやすくなります。
根気強く頑張りましょう。