
愛犬に長生きしてもらうために気をつけること
一般的に、犬の寿命は12歳〜15歳ほどと言われます。
ある程度の寿命があるとはいえ、愛犬にはできるだけ長生きして欲しいですよね。
犬の長生きの秘訣=習慣
犬も人間と同じで「長生きの秘訣」があります。
ポイントは健康習慣にあります。
今回はそんな長生きの秘訣についてのお話です。
頭を使う
知育系のおもちゃで遊んだり、『おすわり』『まて』などのコマンドトレーニングを毎日することによって脳を使うことができます。
また、散歩などで、外の音を聞いたり、匂いを嗅いだり、日光を感じることも脳に刺激を与えることができます。
そのように色々な工夫で、頭を使うことは老化防止に繋がります。
運動をする
散歩に出かけたり、飼い主さんとおもちゃで遊んだりして、適度な運動を心がけましょう。
子犬の頃から足腰をしっかり鍛えておくと、老犬になったときも動ける体を作ることができます。
また、運動は脳の老化の予防にもなります。
ただし、老犬になってからは激しい運動は避けましょう。
思わぬ怪我をしてしまうと運動をすること自体にネガティブになってしまい、逆に運動不足になってしまいます。
栄養バランスの良い食事と食べる
犬は雑食ですが、肉などに偏ることなく、タンパク質や脂肪、炭水化物、ミネラル、ビタミンの五大栄養素の含まれるバランスの良い食事を与える事を心がけてください。
健康管理に気を使う
フィラリア予防や狂犬病などのワクチン摂取以外であまり病院に行かないという飼い主さんも多いと思いますが、愛犬が大人になっても、定期的に病院で検査を受けましょう。
目に見えない病気や疾患が見つかれば、早期治療で治りやすくなります。
本当に怖い「歯周病」

そして、歯周病にも注意しましょう。
犬がかかる歯や口の病気で1番多いのが歯周病です。
歯と歯茎の間に細菌が入り込むことにより、炎症を引き起こしたり、歯槽骨が破壊されてしまう病気です。
歯周病が進行すると、細菌が血管を通じて体中に廻ります。その細菌が原因で他の部位の病気を引き起こすということに繋がります。
次は歯周病になりやすい犬の特徴をご説明します。
歯磨きをしない
犬は自分で歯磨きができないので、飼い主さんが歯磨きをしてあげるしかありません。
歯磨きをしなければ、歯石が歯に付着し、その歯石に細菌が繁殖します。
また、ご飯などによる口内の汚れも溜まっていくと口内環境が悪くなります。
口内環境が悪いと細菌が発生しやすくなります。
そうして歯周病は進行していきます。
初めは歯磨きを嫌がる犬も多いですが、手順を踏んで、口を触られることに慣れさせることができれば、歯磨きを習慣にすることも可能です。
寝る前にご飯やおやつをあげる
寝る時間の前にご飯やおやつをあげていませんか?
寝るギリギリまで愛犬と遊んでいるとそんなこともあるかも知れません。
しかし、寝る前に食べ物を食べさせることにより、歯周病の原因を作ってしまいます。
寝る前は極力なにも食べさせないようにして、口の中を汚さないようにしましょう。
あまり水を飲まない
歯周病を予防するためには、口の中の水分量も大切です。
そのため、しっかり水分を取る必要がありますが、犬によっては水をあまり飲まない子もいますよね。
口の中が乾くことによって細菌が繁殖しやすくなってしまうので、なるべく水はたくさん飲ませてあげるように工夫してみてください。
歯周病予防について
元々、犬は人間のように歯磨きをする習慣がありません。
そのため、歯磨きをしようとすると嫌がる犬が大半なので、飼い主さんもめんどくさくなり、歯磨きを怠ります。
そのため、歯周病にかかる犬が多いのでしょう。
しかし、自宅でできるケアとしては歯磨きは必要不可欠です。
歯周病が進行すると、歯が痛くてご飯が食べられなくなったり、歯が抜けたりすることによ老化の心配、細菌が体に回って内臓などに悪影響を与えることによる病気の心配が出てきます。
また、口臭が気になったり、歯や歯茎が汚れているようなら、病院で歯磨きをしてもらったり、歯石除去をしてもらいましょう。
歯周病は病院に受診すると見つかりやすいというメリットもあります。
シニア犬になると歯周病リスクも上がってきますので、早いうちから予防に努めましょう。
愛犬の寿命を削る『絶対にしてはいけない5つのこと』
ゴールデンレトリバーの平均寿命は9歳、チワワの平均寿命は14歳、ミニチュアダックスフンドの平均寿命は13歳だそうです。
これはあくまで平均寿命の話で、飼い主さんの行動1つで、犬は長生きにも短命にもなります。
飼い主が日常的にしている行動の中には、愛犬の命を削る行為が隠されているかもしれません。
今回は犬の命を削る『絶対にしてはいけないこと』をご紹介していきます。

1.食べさせてはいけない食べ物を与える
「美味しい料理を一緒に楽しみたい」とか「いつもドッグフードばかりだからたまには違う物を」と、わんちゃんを飼っている方なら一度はそう思ったことありますよね?
しかし、人間が美味しいと感じても、犬には味がわかりません。
そればかりか食べると危険な食材もたくさんあります。
よく言われる玉ねぎやチョコレートなどは、摂取量によっては昏睡状態に陥ってしまったり、死に至ったりする危険性もあるのです。
また、玉ねぎやチョコレートに比べると意外に知られていないのがぶどうやレーズンなどです。
マルチーズが約70gのぶどうを食べてしまった結果、5時間後に嘔吐の症状を繰り返し、4日後に死亡してしまったという事例が報告されています。
ぶどうは消化できないので、内臓への悪影響を引き起こし、腎不全などの原因になります。
2.タバコの煙、タバコの吸い殻
タバコの副流煙による受動喫煙のリスクについては皆さんご存知の通りで、近年、喫煙者も減ってきましたが、タバコの煙で悪影響があるのは犬も同じです。
飼い主さんのタバコの煙が原因で犬も肺がんを患うことがあるため、大変危険です。
また、タバコの吸い殻を誤って食べてしまった場合、少しの量でも興奮状態に陥ってしまったり、嘔吐や下痢を繰り返したりする「ニコチン中毒」の症状が現れます。
タバコの吸い殻は、必ず犬の目が届かない場所に捨てましょう。
3.運動不足
犬も人間同様、健康を保つためには運動が欠かせません。
「雨が降っているし」「今日は仕事で疲れたから」という飼い主さんの気分で、愛犬の散歩をサボってしまうと、愛犬はストレスが溜まったり、運動不足で肥満になってしまいます。
犬の体は人間よりも小さいため、少しの期間でも散歩に連れていかず、普段より少し多めの量でごはんを食べさせていれば、あっという間に肥満体型になってしまいます。
これも人間と同じですが、肥満になってしまうと、そこから様々な生活習慣病を発症したり、怪我や他の病気を患ったりするリスクが高まってしまいます。
すると、寿命が縮まってしまう可能性が高くなるため、散歩はなるべく毎日欠かさず行うようにしましょう。
4.こまめに病院に連れて行かない
「何かおかしいな」と愛犬の様子に違和感を感じることはありませんか?
「いつもより元気がない気がする」など、他人では気付かないような、ちょっとした違和感や下痢や嘔吐などの症状が現れた場合、動物病院へ連れて行ったり、電話で相談したりしますよね。
しかし、「まぁ大丈夫だろう」と気の緩みでそのまま放置してしまうと、実は病気の前兆で、気付いたときには、時、既に遅し。というケースも起こりえます。
愛犬に少しでも長生きしてもらうためには、日頃から飼い主さんが愛犬の様子をしっかり観察し、ちょっとした異変も見逃さないようにして、病気の予防・健康維持に努めましょう。
5.室温調整に気を使わない
犬種によって、暑さに弱い、寒さに弱いなどの特性があります。
日本の場合、夏には蒸し暑く、冬になると非常に寒くなるため、温度管理が重要です。
最近では、エアコンがあるでしょうから、愛犬が室内飼いしているご家庭なら、温度調節がしやすい環境が整っています。
しかし、中には電気代を気にして、愛犬の留守番中に室温調整のための器具を使用しない飼い主さんもいます。
ですが、これはかなり危険です。特に夏には熱中症や脱水症状を起こす危険性があるため、発見が遅れると命にかかわります。
また、外飼いしているお家の場合にも、最近は夏は以上に暑いですし、冬はもちろん寒いので、夏の非常に暑い時期や寒い時期だけでも室内で過ごさせるなど、臨機応変に対応してあげることも長生きの秘訣です。

まとめ
犬は人間に比べて成長が速く、歳を取るスピードも早いので、この間まで子犬だった愛犬もどんどん老いていってしまいます。
ですが、結局犬も長生きの秘訣は『健康』です。
飼い主さんのちょっとした行動で、大切な愛犬の寿命を延ばすことも、縮めることもできます。
犬にとって、快適で充実した環境を作ってあげることが、長生きの秘訣です。
最近では、室内飼いが多く、良質なフードや医療の発展で犬の寿命も少しずつ延びているようです。
日頃からスキンシップを取るようにし、少しでも異変があれば病院へ連れて行ってあげてください。
健康に気をつけることが、愛犬の寿命を延ばすことに繋がります。
丈夫な体を作り、栄養のある食べ物を食べ、歯磨きなどのケアをし、病院で定期的に検査をする。
これができればきっと、愛犬は長生きできるでしょう。
これを機会に、愛犬の環境や日常生活を見直していただけると幸いです。