
『新型コロナウイルス』withコロナの人と犬との付き合い方
4/16に新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されました。
『stay home』『おうち時間』などの言葉も生まれ、日本全体が自粛ムードに包まれました。
その中で、『犬から新型コロナウイルスに感染する』とか『愛犬に新型コロナウイルスを移してしまうのではないか?』などの話を聞くこともあります。
今回は、厚生労働省のホームページを参考に、新型コロナウイルスに関する飼い主さんと愛犬の付き合い方のお話をします。
新型コロナウイルスにまつわる飼い主さんの疑問
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飼い主さんから愛犬に移るの?
ごくわずかな例ですが、海外では新型コロナウイルスに感染した人と濃厚接触をした犬や猫が感染したという事例があるようです。
◉3/4に香港でペットの犬を繰り返し検査した結果、新型コロナウイルスの低レベルの感染があったことを示す所見が見られたようです。香港政府は人から犬にコロナウイルスが感染したと「思われる」とする発表を行いました。
◉3/27にベルギーで猫が感染し、下痢や嘔吐、呼吸困難などの症状が出て、その後回復したそうです。
◉3/31に香港で猫が感染が確認したそうです。その猫は無症状だったようです。
◉4/5にニューヨークでブロンクス動物園のトラに感染が確認されたようです。このトラは飼育員から感染したと考えられています。
「公益社団法人 東京都獣医師会」参考
ですが、新型コロナウイルスの主な感染経路は、人から人への飛沫感染と接触感染だと考えられているので、飼い主さんからペット、ペットから飼い主さんに移る可能性は低いようです。
愛犬から飼い主さんに移るの?
今のところ、新型コロナウイルスがペットから人に感染したという事例はないようです。
基本的には、人からペットに感染したとしても、ペットから人への感染の可能性は限りなく低いと言われています。
ですが、散歩や他人との接触で愛犬の身体の表面にウイルスが付着している可能性があるので、念のため、手指用のアルコールで消毒したり、手洗いやシャンプーはしたほうが良いと思います。
感染した愛犬にどのような症状がでるの?
猫には呼吸器症状、消化器症状があったとの報告があるようですが、今のところ犬には明確な症状は確認されていないようです。
犬や猫にも固有の「コロナウイルス感染症」がある
実は、犬や猫にも固有のコロナウイルス感染症があります。
しかし、コロナウイルスは種特異性が高いため、犬猫のコロナウイルスが人や他の動物に感染することはありません。
犬猫のコロナウイルスと新型コロナウイルスは全く別のものなので、混同しないようにしましょう。
もし飼い主さんが新型コロナウイルスに感染したら
自宅療養の場合、愛犬の体の表面にウイルスが付着しないように、療養中の部屋に愛犬を入れないようにしてください。
入院する場合、信頼出来る方にお預けすることになると思います。
その場合、愛犬の体の表面にウイルスが付いている恐れがあるので、お渡ししてすぐシャンプーをしてもらいましょう。
お世話する人にペット用品を預ける場合は、キャリーバッグや首輪、リードなどを0.05%に薄めた『家庭用塩素漂白剤』で拭いてください。塩素漂白剤で拭いた後に、塩素を拭き取るために再度、水拭きをしてください。

根拠のない不安でペットを傷つけないように
新型コロナウイルスの現在の広がりは人から人への感染によるものです。
今のところ、動物に感染したり、動物から感染する事例は世界的に見てもかなり少なく、ペットが新型コロナウイルスの感染拡大の原因になるという証拠は一切ありません。
海外では新型コロナウイルスからくる不安から、自分の飼っている犬猫を捨てたりするような人がいる、というニュースを見ました。
ペットに一切の罪は無く、捨てられたペットがどうなるかを想像すると胸が張り裂けそうになります。
そんなことにならないように、飼い主さんが正しい知識を持って、愛犬を守ってあげて欲しいと思います。
まとめ
今回の自粛の最中、改めて家の中で楽しく過ごすということを考えられていると思います。
外出を自粛し、自宅に籠ることによって、経済的にも精神的にも身体的にも影響が出ます。
日本が、世界がどのように進み、新型コロナウイルスを撲滅できるのがいつになるのかはまだわかりません。
ですが、なるべく早く、新型コロナウイルスによる騒動の収束と平和な日々が戻ってくることを祈りましょう。